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特集 医療・福祉施設における感染制御と臨床検査 各論 2.微生物別の種類別にみた施設内感染制御
1) 細菌 レジオネラ
著者: 舘田一博1
所属機関: 1東邦大学医学部微生物・感染症学講座
ページ範囲:P.1360 - P.1365
文献購入ページに移動はじめに
レジオネラ症の感染源としては,冷却塔や噴水,給水・給湯設備などの頻度が高い.特に,院内感染型レジオネラ症の感染源としてはシャワー,加湿器,ネブライザーなどエアロゾルを発生する装置が重要である.本症はヒトからヒトへの感染伝播がみられないことから,院内感染型のレジオネラ症を1例でも認めた場合には,院内水系を介した集団感染が発生している可能性を考えて対応する必要がある.
本稿では2009年に作成されたわが国の『新版レジオネラ症防止指針 第3版』と米国CDCのレジオネラ症に対する防止指針の内容を比較して概説する1,2).
レジオネラ症の感染源としては,冷却塔や噴水,給水・給湯設備などの頻度が高い.特に,院内感染型レジオネラ症の感染源としてはシャワー,加湿器,ネブライザーなどエアロゾルを発生する装置が重要である.本症はヒトからヒトへの感染伝播がみられないことから,院内感染型のレジオネラ症を1例でも認めた場合には,院内水系を介した集団感染が発生している可能性を考えて対応する必要がある.
本稿では2009年に作成されたわが国の『新版レジオネラ症防止指針 第3版』と米国CDCのレジオネラ症に対する防止指針の内容を比較して概説する1,2).
参考文献
1) 財団法人ビル管理教育センターレジオネラ症防止指針 第3版 平成21年3月発行
2) Guidelines for Preventing Health-Care-Associated Pneumonia, 2003 Recommendations of CDC and the Healthcare Infection Control Practices Advisory Committee. MMWR 53(RR03);1-36, 2004
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