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文献詳細

雑誌文献

臨床検査53巻11号

2009年10月発行

文献概要

特集 医療・福祉施設における感染制御と臨床検査 各論 2.微生物別の種類別にみた施設内感染制御

4) ウイルス B型,C型肝炎ウイルス

著者: 新谷良澄1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院感染制御部

ページ範囲:P.1423 - P.1426

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はじめに

 B型肝炎ウイルス(HBV),C型肝炎ウイルス(HCV)は,血液および体液が,針で刺すなど皮膚を貫いて直接体内に入る,または粘膜に接することにより伝播する.医療現場では,感染者の血液で汚染された注射針ないし鋭利な器具で皮膚を損傷することによる感染が最も多いので,このような事故を未然に防ぐことが特に大切である.針刺し1回当たりの感染リスクは,HCV 2%,HBV(HBe抗原陰性)23~37%,HBV(HBe抗原陽性)37~62%とされており1),HBVにおけるリスクが最も高い.したがってHBV感染予防の原則が正しく守られるならば,HCVの感染予防にも十分である.

参考文献

1) U.S. Public Health Service:Updated U.S. Public Health Service Guidelines for the Management of Occupational Exposures to HBV, HCV, and HIV and Recommendations for Postexposure Prophylaxis. MMWR Recomm Rep 50:1-52, 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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