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文献詳細

雑誌文献

臨床検査53巻11号

2009年10月発行

文献概要

特集 医療・福祉施設における感染制御と臨床検査 各論 2.微生物別の種類別にみた施設内感染制御

5) 原虫・寄生虫・医動物 赤痢アメーバ

著者: 太田春彦1 大西健児1

所属機関: 1東京都立墨東病院感染症科

ページ範囲:P.1431 - P.1434

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はじめに

 赤痢アメーバ症は消化管または肝の感染症として知られる.施設内感染がわが国でも報告されており,また,施設内集団感染の治療に難渋する例があり,標準予防策による感染予防が推奨されている.

 本稿では赤痢アメーバ症の診断に用いられる臨床検査を中心に,施設内感染予防のための具体的な方法についても概説する.

参考文献

1) WHO:Amoebiasis. Weekly Epidemiological Record 72:97-99, 1997
2) 感染症情報センター:アメーバ赤痢2003~2006. IASR 28:103-104, 2007
3) 鈴木純,伊瀬郁:性感染症としての赤痢アメーバ症―特に女性における赤痢アメーバ抗体保有率について.IASR 28:108-109, 2007
4) Jeffrey GM:A three-year epidemiologic study of intestinal parasites in a selected group of mental patients. Am J Hyg 71:1-8, 1960
5) Nagakura K, Tachibana H, Tanaka T, et al:An outbreak of amebiasis in an institution for the mentally retarded in Japan. Jpn J Med Sci Biol 42:63-76, 1989
6) 阿部仁一郎,西川禎一,安川章:大阪市内の知的障害者施設における赤痢アメーバ症の集団発生.Parasitol Int 46(suppl):92,1997
7) 小林正規,竹内勤,鈴木淳:施設内赤痢アメーバ症の治療と問題点.IASR 28:106-107,2007
8) 橘裕司,小林正規,竹内勤:赤痢アメーバの表面抗原多型解析と疫学的研究への応用.IASR 28:110-111,2007
9) Siegel JD, Rhinehart E, Jackson M, et al:2007 Guideline for Isolation Precautions:Preventing Transmission of Infectious Agents in Healthcare Settings.  http://www.cdc.gov/ncidod/dhqp/pdf/guidelines/Isolation2007.pdf(2009年9月7日参照)
10) 竹内勤,今井栄子,小林正規:寄生虫の院内(施設内)感染対策.エビデンスに基づいた感染制御 第1集 改訂2版:小林寛伊,吉倉廣,荒川宜親,他(編).メヂカルフレンド社,pp144-152,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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