臨床検査53巻11号

2009年10月発行

特集　医療・福祉施設における感染制御と臨床検査 感染制御対策Ｑ＆Ａ

血液腫瘍内科病棟に入院中の患者にインフルエンザ発生

著者： 徳江豊¹

所属機関： ¹群馬大学医学部附属病院感染制御部

ページ範囲：P.1482 - P.1483

症例：インフルエンザ流行期の2月2～4日に，血液腫瘍内科病棟で発熱者が相次ぎ，2月4日に迅速診断を行った結果，9名中4名(全員5人床の同室に入院している男性患者)がA型インフルエンザと診断された．同日看護師1名もA型インフルエンザと診断された．2月5日には同じ病棟のそれぞれ別の病室に入院中の3名の患者(男性2名・女性1名)がA型インフルエンザと診断された．

参考文献

1) 畠山修司：ただの風邪とどう違う？「インフルエンザ」対策のポイント．INFECTION CONTROL　15：564-569，2006

2) 認定病院患者安全推進協議会：感染経路別予防策，感染管理に関するツール集．患者安全推進ジャーナル，pp11-27，2007

3) 日本臨床内科医会インフルエンザ研究班：インフルエンザの治療について．インフルエンザ診療マニュアル，pp14-19，2006