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文献詳細

雑誌文献

臨床検査53巻2号

2009年02月発行

文献概要

今月の主題 生体内微量元素 総論

微量元素の代謝と生理的機能

著者: 荒川泰昭1 小川康恭1 荒記俊一1

所属機関: 1独立行政法人労働安全衛生総合研究所

ページ範囲:P.149 - P.153

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 生体を構成する種々の微量元素は,生体内で正常な生命機能を維持するために,バランス良く生理的最適濃度範囲に維持・調節されている(微量元素の恒常性の維持).しかし,そのバランスが欠乏や過剰により破綻し,恒常性が失われると,特定元素の過剰蓄積や欠乏が誘発され,それぞれ特有の疾病が誘発される.一般的には,多量元素の撹乱は栄養障害や水電解質異常として現れ,微量元素の撹乱は生体内の酵素や生理活性物質の機能障害として現れる.

参考文献

1) Underwood EJ:Trace Elements in Human and Animal Nutrition. 3rd ed, Academic Press, Inc., New York, 1971
2) 日本化学会訳編:微量元素―栄養と毒性―.丸善株式会社,1975
3) 糸川嘉則(編):ミネラルの事典.朝倉書店,2003
4) 糸川嘉則(編):ミネラルの科学と最新応用技術.シーエムシー出版,2007
5) 桜井弘(編):生命元素事典.オーム社,2006年
6) 特集 日常臨床で知っておきたい微量元素の知識.治療88巻7号,南山堂,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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