文献詳細
文献概要
今月の主題 生体内微量元素 各論
血中微量元素
著者: 木村美恵子1
所属機関: 1タケダライフサイエンスリサーチセンター・疾病予防センター
ページ範囲:P.171 - P.175
文献購入ページに移動 太古の宇宙に地球が出現したのはおおよそ46億年前,そして,その地球に生命が誕生したのは40億年前とされている.そして,生命の誕生は海から,数々の分子進化,生物進化を経て,魚類には鰓ができ,酸素呼吸を求めて,生物は海洋から陸上への途を辿り,現在の人間の基礎となった.しかし,陸上に上がった生物も生命の源である海洋の環境から脱することなく,海洋のミネラル組成が生き物の源となっていることは周知である1).
地球環境は元素からなり,現時点では地球上には周期律表にあるように111種類の元素の存在知られている.このうち酸素(O),水素(h),窒素(N),カルシウム(Ca),リン(P)は生体構成成分として,硫黄(S),カリウム(K),ナトリウムNa),塩素(Cl),マグネシウム(Mg)は主に体液成分として次に多い.生体の99.2%はこの11種類の元素である.その他の生体には微量存在する元素は生体への必須性が証明されていないものも多い.
地球環境は元素からなり,現時点では地球上には周期律表にあるように111種類の元素の存在知られている.このうち酸素(O),水素(h),窒素(N),カルシウム(Ca),リン(P)は生体構成成分として,硫黄(S),カリウム(K),ナトリウムNa),塩素(Cl),マグネシウム(Mg)は主に体液成分として次に多い.生体の99.2%はこの11種類の元素である.その他の生体には微量存在する元素は生体への必須性が証明されていないものも多い.
参考文献
1) 木村美恵子:海のミネラルと健康.Biological res Trace Elements 18:336-345, 2008
2) 桜井弘:生命元素の生理作用.生命元素事典,オーム社,pp14-15,2008
3) 国立健康・栄養研究所監:日本人の食事摂取基準2005年版,第一出版,2005
4) 木村美恵子:食品・食品添加物と微量元素.生命元素事典,オーム社,pp293-301,2008
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