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今月の主題 POCT,医療におけるその役割 総論―POCTの意味するところ 〈POCTの意義を具現化するための方策〉
検査データ保証の考え方
著者: 菊池春人1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部臨床検査医学
ページ範囲:P.17 - P.22
文献購入ページに移動 検査データを保証するための要因には,①検体,②測定,③データのそれぞれにかかわるものがあると考えられる.また,これら全体を支える要因として,マニュアルの整備,教育(トレーニング)がある.それぞれについて問題点,配慮すべき点があり,対応していく必要がある.これまでPOCTではデータ保証の難しさがあるため,あまり十分にはなされていなかったと考えられる.しかし,POCTが診療に役立つためには,データ保証をきちんと行っていくことが必要である.そのためには臨床検査技師のPOCTコーディネータとしての関与が不可欠であると考えられる.
参考文献
1) 中井利昭,松尾収二,〆谷直人,他:POCTガイドライン第2版.日本臨床検査自動化学会会誌 33(suppl 2):1-46,2008
2) 桑克彦,前川真人,菊池春人,他:健康診査の精度管理に関する研究 特定健診における臨床検査手順の精度管理の在り方に関する研究.健康診査の精度管理に関する研究(主任研究者:渡邊清明)平成18年度総括・分担報告書,厚生労働省,pp175-197,2007
3) 宮崎誠,谷口弘志,松山幸世,他:POCT用血球計数装置における精度保証精度管理の必要性.生物試料分析 31:345-354, 2008
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