文献詳細
文献概要
今月の主題 POCT,医療におけるその役割 総論―POCTの意味するところ 〈POCTの意義を具現化するための方策〉
POCTコーディネータの役割と育成
著者: 徳竹佐智夫1
所属機関: 1長野赤十字病院臨床検査科
ページ範囲:P.23 - P.28
文献購入ページに移動 従来,医師や看護師が独自に選定し活用していたPOCT(臨床検査即時検査)は,急速に増加し医療におけるPOCTの役割は重要となった.このため,POCTを管理運営する専門のコーディネータが必要となった.POCTが医療の現場に定着するためにはPOCTコーディネータと検査科,臨床検査技師の役割が重要である.POCTコーディネータは臨床検査の専門家である臨床検査関係者や臨床検査技師が適任で,POCTの管理運営のチームリーダーとして検査科やPOCT作業グループと連携してPOCTを使用する臨床検査技師や医師,看護師などが安心して使用できるようにする必要がある.
参考文献
1) 松尾収二:POCT―医療における連帯の実践―.臨床病理レビュー 126:155-159,2003
2) 坂本秀生:Point-of-Care Coordinatorとしての検査部の関わり.Medical Technology 31:292-294,2003
3) 中井利昭,松尾収二,木村聡,他:POCTガイドラインVer. 1.0.日本臨床検査自動化学会誌 29:1-76,2004
4) 中井利昭,松尾収二,〆谷直人,他:POCTガイドライン第2版.日本臨床検査自動化学会誌 33:1-46,2008
5) 亀子光明,青木義政:免疫学的測定法における非特異反応とその対処法.Medical Technology 26:1241-1244,1998
6) 徳竹佐智夫,丸山寛,羽田悟,他:イムノクロマトグラフィー法の現状.Medical Technology 31:883-887,2003
7) 浅井のどか,島田祐二,倉島祥子,他:採血手技が生化学データに及ぼす影響について.日赤検査 42:50-56,2009
8) 柴田綾子:緊急検査およびPOCTにおける問題点とその対応.日本臨床検査自動化学会誌 28:125-127,2003
9) 中村久子,田澤節子,丸茂健治,他:ウイルス検査の検体採取と保存法.臨床と微生物 33:563-568,2006
10) 日本臨床検査自動化学会ホームページ.http://www.jscla.com
掲載誌情報