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文献詳細

雑誌文献

臨床検査54巻1号

2010年01月発行

文献概要

今月の主題 POCT,医療におけるその役割 各論─事例を通して学ぶPOCTの組み立て方と有用性

一般内科診療所におけるPOCTの有用性と問題点

著者: 大西利明1

所属機関: 1大西内科医院

ページ範囲:P.67 - P.71

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 POCTは開業診療にとっていつでも迅速に検査結果が判明し,有力な診療手段となっている.糖尿病を考えると検査結果は病歴や身体診察で知ることはできず,POCTがなければ診療は成り立たない.POCTは多くの場合,患者への不要な検査を減らし,迅速診断・治療につながる.しかし,病態に合わない検査結果が出た場合にはPOCT機器の限界を考えるべきである.多くの開業医がPOCTを取り入れれば医療費の抑制にもつながり,QOLの改善をもたらすと考えられる.POCTの精度管理において臨床検査技師の果たす役割は大きくなると考えられる.

参考文献

1) 石神達三:POCT(Point of Care Testing)の現状と展開.http://www.chiringi.or.jp/gakujyutsu/team_hp/poct.html(2009年9月29日参照)
2) 〆谷直人:POCT(point of care testing)と迅速検査.日本内科学会雑誌 97:2913-2919, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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