文献詳細
今月の主題 POCT,医療におけるその役割
各論─事例を通して学ぶPOCTの組み立て方と有用性
文献概要
POCTは開業診療にとっていつでも迅速に検査結果が判明し,有力な診療手段となっている.糖尿病を考えると検査結果は病歴や身体診察で知ることはできず,POCTがなければ診療は成り立たない.POCTは多くの場合,患者への不要な検査を減らし,迅速診断・治療につながる.しかし,病態に合わない検査結果が出た場合にはPOCT機器の限界を考えるべきである.多くの開業医がPOCTを取り入れれば医療費の抑制にもつながり,QOLの改善をもたらすと考えられる.POCTの精度管理において臨床検査技師の果たす役割は大きくなると考えられる.
参考文献
1) 石神達三:POCT(Point of Care Testing)の現状と展開.http://www.chiringi.or.jp/gakujyutsu/team_hp/poct.html(2009年9月29日参照)
2) 〆谷直人:POCT(point of care testing)と迅速検査.日本内科学会雑誌 97:2913-2919, 2008
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