臨床検査54巻1号

2010年01月発行

今月の表紙 代表的疾患のマクロ・ミクロ像　悪性腫瘍・1

肺癌のマクロ・ミクロ像

著者： 小松京子¹ 海野みちる² 坂本穆彦²

所属機関： ¹杏林大学医学部付属病院病理部 ²杏林大学医学部病理学講座

ページ範囲：P.6 - P.8

文献概要

　肺癌は2003年の肺癌取扱い規約(第6版)新分類に新WHO分類を採用しており，両者に整合性がとれている．肺癌は前浸潤性病変・扁平上皮癌・小細胞癌・腺癌・大細胞癌・腺扁平上皮癌・多形，肉腫様あるいは肉腫成分を含む癌・カルチノイド腫瘍・唾液腺腫瘍・分類不能癌などに分類されており，それぞれに細分類や特殊型が存在する．本稿では主な腫瘍である，扁平上皮癌・腺癌・小細胞癌の症例を提示する．

参考文献

1) 向井清，真鍋俊明，深山正久：外科病理学 第4版，文光堂，2006

2) 下正宗：正常画像と比べてわかる病理アトラス，羊土社，2008

3) Shimosato Y, Noguchi M：Pulmonary Neoplasm, In Sternberg's Diagnostic Surgical Pathology Vol. 1, 4th ed, (Mills SE, ed), Lippincott Williams ＆ Wilkins, Philadelphia, 2004