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文献詳細

雑誌文献

臨床検査54巻10号

2010年10月発行

文献概要

シリーズ-ベセスダシステム・9

HSIL

著者: 海野みちる1 坂本穆彦1

所属機関: 1杏林大学医学部病理学講座

ページ範囲:P.1193 - P.1196

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 従来,異形成および上皮内癌(carcinoma in situ;CIS),あるいはCIN(cervical intraepithelial neoplasia)と呼ばれてきた病変は,ベセスダシステムでは子宮頸部上皮内病変(squamous intraepithelial lesion;SIL)と呼んでいる.SILは軽度扁平上皮内病変(low grade squamous intraepithelial lesion;LSIL)と高度扁平上皮内病変(high grade squamous intraepithelial lesion;HSIL)に分類される.LSILは軽度異形成に相当し,HSILには中等度異形成・高度異形成・上皮内癌が含まれる.

 異型の程度がLSILに満たない意義不明な異型扁平上皮細胞はASC-US:(atypical squamous cells of undetermined significance)と表現される.ASC-USの判定は,①扁平上皮への分化,②N/C比の増加,③わずかな核異常などの点で,SILと判定するには質的・量的に不十分な場合である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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