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研究
新データマネージメントシステムLabProによるStreptococcus属のMICroFAST3Jパネル読取り評価
著者: 渡部祐司1
所属機関: 1東北厚生年金病院細菌検査室
ページ範囲:P.1197 - P.1201
文献購入ページに移動 臨床材料から分離される代表的なStreptococcus属(Streptococcus pneumoniae,Streptococcus agalactiae,viridans-streptococci)は肺炎,髄膜炎または心内膜炎の起因菌として知られ,特にS. pneumoniaeはペニシリン耐性株の割合が年々高くなっているとされている1).そのため,薬剤感受性試験結果を迅速に,かつ正確に報告することは臨床上重要である.しかし,発育が微小な株ではMIC値の判定に苦慮することも経験している.筆者らは当院での使用経験を元に,WalkAwayによるMICroFAST3Jの自動読取りの評価について第20回日本臨床微生物学会総会で発表した.本稿ではさらに被検菌を追加し,検討したので報告する.
参考文献
1) 藤村享滋,吉田勇,伊藤喜久,他:各種抗菌薬に対する2004年臨床分離好気性グラム陽性球菌および嫌気性菌の感受性サーベイランス.日本化学療法学会雑誌 56:543-561,2008
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