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特集 新時代のワクチン戦略について考える 総論
1. ワクチン行政の過去と将来展望
著者: 神谷齊1
所属機関: 1独立行政法人国立病院機構三重病院
ページ範囲:P.1213 - P.1219
文献購入ページに移動わが国の予防接種法は1948年(昭和23年)に制定された予防接種法により運営されており,種々の点で時代遅れになっている.もちろん改正は何回か行われたが,現在は1994年(平成6年)改正の考えが中心になっている.予防接種を定期接種と任意接種とに分けて施行している国は日本以外になく,このことがワクチンギヤップの大きな原因になっている.予防接種は国策として国の責任で国民を守るのは当然であり,21世紀を迎えてますます予防接種が重要視される中,行政府の反省と見直し強く要望したい.
参考文献
1) 予防接種関係法令集:細菌製剤協会
2) 神谷齊:日本のワクチンの現状と今後の戦略.感染・炎症・免疫 36:311-325,2006
3) 予防接種ガイドライン等検討委員会:予防接種必携 平成20年度,予防接種リサーチセンター,pp11-12,2009
4) 厚生労働省血液対策課:ワクチン産業ビジョン推進委員会 報告集1.2.
5) 神谷齊:日本のワクチン政策の問題点,インフルエンザ 4:141-147,2004
6) Orenstein WA, Rodewald LE, Hinman AR:Immunization in the United States. Vaccines forth edition (Plotkin SA, Orenstein WA), Saunders,pp1357-1386,2004
7) David M Salissbury, Jean-Marc Olieve:Immunization in Europe. Vaccines. forth edition (Plotkin SA, Orenstein WA), Saunders,pp1387-1406,2004
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