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文献詳細

雑誌文献

臨床検査54巻11号

2010年10月発行

文献概要

特集 新時代のワクチン戦略について考える 総論

9. トラベラーズワクチン―現状と日本にないワクチンを今後どうするか

著者: 渡邊浩1

所属機関: 1久留米大学医学部感染医学講座臨床感染医学部門

ページ範囲:P.1279 - P.1283

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海外渡航者の健康管理において,ワクチンは不可欠なものであるが,海外渡航者に接種することが推奨されるワクチンの中には現在本邦で承認されていないものがあり,欧米の諸外国と比べ,海外渡航者に対して十分なワクチン接種が行えない場合がある.さらに,欧米の諸外国と比べるとトラベルクリニックの数が少ないことや渡航医学という概念自体が社会に十分浸透していないという問題があり,今後改善していくべき問題は多く残されている.

参考文献

1) Moerland W, Koeman SC, van den Hoek A, et al:The quality of travel clinics in the Netherlands. J Travel Med 13:356-360,2006
2) Steffen R, Rickenbach M, Wilhelm U, et al:Health problems after travel to developing countries. J Infect Dis 156:84-91,1987
3) 岡部信彦,多屋馨子:2009予防接種に関するQ&A集.社団法人細菌製剤協会,2009
4) 日本渡航医学会:海外渡航者のためのワクチンガイドライン2010,協和企画,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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