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文献詳細

雑誌文献

臨床検査54巻11号

2010年10月発行

文献概要

特集 新時代のワクチン戦略について考える 各論 1. 勧奨接種のワクチン―現行ワクチンの問題点と将来に向けて

5) 麻疹風疹実験室ネットワーク

著者: 染谷健二1 駒瀬勝啓1 竹田誠1

所属機関: 1国立感染症研究所ウイルス3部

ページ範囲:P.1322 - P.1327

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実験室診断による麻疹症例の全数把握と疫学情報をリンクさせたサーベイランスシステムの構築と運用,さらに得られた情報を基にした対策が麻疹排除には重要である.現在,世界規模での麻疹排除計画に向けて,各国の研究施設が実験手技,情報などを共有し連携する麻疹風疹実験室ネットワークがWHOを中心として組織されている.本邦に求められている麻疹風疹実験室ネットワークの役割のため,国立感染症研究所(感染研)は,地方衛生研究所,保健所,医療機関と協力し合い,網羅的なサーベイランスシステムの構築を進めている.

参考文献

1) WHO Media center Fact Sheet N286: http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs286/en/index.html
2) Tahara M, Takeda M, Shirogane Y, et al:Measles virus infects both polarized epithelial and immune cells by using distinctive receptor-binding sites on its hemagglutinin. J Virol 82:4630-4637,2008
3) Nishiura H, Castillo-Chavez C, Safan M, et al:Transmission potential of the new influenza A (H1N1) virus and its age specificity in Japan. Euro Surveill 14:2009
4) 国立感染症研究所感染情報センター:感染症発生動向調査 週報第51号:5-6,2007
5) 国立感染症研究所感染情報センター:病原微生物検出情報(ISRA) 30:29-30,2009
6) 国立感染症研究所感染情報センター:病原微生物検出情報(ISRA) 31:36-39,2010
7) 国立感染症研究所感染情報センター:病原微生物検出情報(ISRA)麻疹ウイルス分離・検出状況 2007~2009年(2010年1月29日現在報告数):http://idsc.nih.go.jp/iasr/measles.html
8) 社会保険実務研究所:週間保健衛生ニュース 第1547号:16,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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