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シリーズ-検査値異常と薬剤・9
―投与薬剤の検査値への影響―中枢神経系作用薬・Ⅲ
著者: 米田孝司1 片山善章2 澁谷雪子2
所属機関: 1オリエンタル酵母工業株式会社長浜事業所 2神戸常盤大学保健科学部医療検査学科
ページ範囲:P.1578 - P.1586
文献購入ページに移動てんかん時には脳細胞に異常な電気信号が発生しているので,以下の作用により抑制する(表1).
1 . フェニトイン
ヒダントイン系薬剤.効果があるのは強直間代発作,焦点発作,自律神経発作,精神運動発作である(図1).
特徴:ジフェニル置換基の構造をし,作用機序は電位依存性Na+チャネル不活性化状態の延長と不応期の延長によりNa+の透過性を抑制する.血中濃度が20μg/mlを超えると急激に血中濃度が上昇し異常をきたす(表2)1,2).
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