文献詳細
文献概要
随筆・紀行
幕ひき
著者: 屋形稔1
所属機関: 1新潟大学
ページ範囲:P.1676 - P.1676
文献購入ページに移動 本誌(臨床検査)に毎月1頁エッセイを載せていただくようになってから,あっという間に20年近くが過ぎ去った.最初の頃の読者は今や斯学のベテランとして活躍されているに違いない.私自身知らぬ間に馬齢を重ね,昔は夢のようだった米寿に手が届きそうである.
本人は楽しみながらの執筆であったが読者は清新なエッセイを希望されているに違いない.名残りは尽きないがこの辺で幕ひきをさせていただくことを決心した.ちょうど直接の関係はないのであるが,永年会員として身をおいてきた日本エッセイストクラブから,今年(2010年)より特別会員として処遇するという報せもあり,これにも後押しされた.本人としては一生の仕事になった臨床検査という分野を,永年エッセイという形で表現させていただいた読者の皆さんに心から御礼を申し上げたい.
本人は楽しみながらの執筆であったが読者は清新なエッセイを希望されているに違いない.名残りは尽きないがこの辺で幕ひきをさせていただくことを決心した.ちょうど直接の関係はないのであるが,永年会員として身をおいてきた日本エッセイストクラブから,今年(2010年)より特別会員として処遇するという報せもあり,これにも後押しされた.本人としては一生の仕事になった臨床検査という分野を,永年エッセイという形で表現させていただいた読者の皆さんに心から御礼を申し上げたい.
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