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文献詳細

雑誌文献

臨床検査54巻7号

2010年07月発行

文献概要

今月の主題 排尿障害 各論 〈排尿機能検査〉

膀胱内圧測定―内圧尿流検査を含めて

著者: 武井実根雄1

所属機関: 1原三信病院泌尿器科

ページ範囲:P.763 - P.770

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 下部尿路機能障害に対する検査として,蓄尿相の評価には膀胱内圧測定と排尿相の評価には内圧尿流検査がある.いずれも尿道や直腸にカテーテルを挿入する必要があるものの,これらの検査でしか得られない治療上有益な情報がある.膀胱内圧測定により尿意,膀胱容量,排尿筋過活動の有無や膀胱のコンプライアンスを知ることができる.内圧尿流検査では排尿時の下部尿路閉塞の程度や膀胱収縮力が評価でき,治療方針の選択や予後の予測に有用である.女性ではいまだ評価方法が標準化されていないが,最近では女性の排尿障害にも応用が試みられている.

参考文献

1) 日本泌尿器科学会,日本排尿機能学会,日本老年泌尿器科学会,他編:実践研修排尿機能検査.ブラックウェルパブリッシング,2007
2) 山口脩,嘉村康邦,宍戸啓一監:図説下部尿路機能障害,メディカルレビュー社,2004
3) 本間之夫,西沢理,山口脩:下部尿路機能に関する用語基準―国際禁制学会標準化部会報告.日排尿機能会誌 14:278-289,2003
4) Abrams PH, GriffithsuDJ:The assessment of prostatic obstruction from urodynamic measurements and from residual urine. Br J Urol 51:129-134,1979
5) Griffiths DJ:Urodynamics, Adam Hilger Bristol,1980
6) Lim CS, Abrams P:The Abrams-Griffiths nomogram. World J Urol 13:34-39,1995
7) Shäfer W:Principles and clinical application of advanced urodynamic analysis of voiding function. Urol Clin of North Am 17:553-566,1990
8) Shäfer W:Analysis of bladder-outlet function with the linearized passive urethral resistance relation, linPURR, and a disease-specific approach for grading obstruction:from complex to simple. World J Urol 13:47-58,1995

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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