icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査54巻7号

2010年07月発行

文献概要

今月の主題 排尿障害 話題

臨床検査技師,排尿機能検査士としての排尿機能検査への取り組み―神経疾患を中心に

著者: 山口千晴1 内山智之2 榊原隆次3 野村文夫1

所属機関: 1千葉大学医学部附属病院検査部 2千葉大学医学部附属病院神経内科 3東邦大学医療センター佐倉病院内科学講座神経内科学

ページ範囲:P.814 - P.817

文献購入ページに移動
1 . はじめに

 臨床検査技師として排尿機能検査に携わる際,検査の方法と目的を十分に理解する必要があるほか,検査環境の整備,患者背景の把握,検査の準備,患者状態の観察,検査機器の管理,手技の工夫などを行い,検査の精度および意義を高めることが望まれる.神経疾患が背景となる排尿障害(神経因性膀胱)の場合は,他疾患の排尿障害と比較して病態が複雑であるだけでなく,有する可能性のある他の神経症状や合併症の影響を考慮したうえで総合的に検査所見を解釈する必要がある.

 本稿では,臨床検査技師および排尿機能検査士として検査を行うに当たり,心掛けていることを中心にいくつかの取り組みと役割について述べる.

参考文献

1) 服部孝道,安田耕作,山西友典,他:神経疾患による排尿障害ハンドブック,三輪書店,1998
2) 武井実根雄:排尿障害の臨床における尿流動態検査の意義と排尿機能検査士の役割,Med Technol 37:411-415,2009
3) 日本泌尿器科学会,日本排尿機能学会,日本老年泌尿器科学会,排尿機能検査士制度委員会(編):実践研修排尿機能検査,ブラックウェルパブリッシング,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?