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文献詳細

雑誌文献

臨床検査54巻7号

2010年07月発行

文献概要

シリーズ-検査値異常と薬剤・6

―投与薬剤の検査値への影響―末梢神経系作用薬・II

著者: 米田孝司1

所属機関: 1オリエンタル酵母工業株式会社長浜事業所

ページ範囲:P.832 - P.839

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交感神経作用薬

1. 作動(刺激)薬

 交感神経作動薬は,自律神経節に作用して節後線維の興奮を起こす薬物をいう1)

 1) イソプロテレノール(図1,表1)

 β受容体に作用して心筋刺激を惹起するアドレナリン作動薬としてカテコールアミンに分類されるが,カテコールアミンとは異なり化学合成された薬剤である.そのため心停止を伴った場合に静脈内注射薬として使用し,気管支拡張薬の吸入剤として気管支筋を弛緩して気道を拡げる.通常,気管支喘息,急性気管支炎,慢性気管支炎,気管支拡張症,肺気腫に基づく気管支痙攣の緩和に使用する.

参考文献

1) 「医薬品医療機器情報提供ホームページ」http://www.info.pmda.go.jp/
2) Young DS:Effects of preanalytical variables on chemistry laboratory test. Third Edition. AAsCC Press, Washington DC,2007
3) 村井哲夫,土屋達行:臨床検査と薬剤,南山堂,1996
4) Tao Le, Vikas Bhushan, Neil Vasan:First Aid for the USMLE Step 1, McGraw-Hill Medical,p203,2006
5) 池田千恵子:薬剤師のための臨床検査の知識―薬剤・検査データの読み方,じほう,2003
6) 巽典之:基準値ハンドブック,南江堂,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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