icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査55巻1号

2011年01月発行

文献概要

シリーズ-ベセスダシステム・12

ベセスダシステム判定の実際―AGC

著者: 小松京子1 坂本穆彦2

所属機関: 1杏林大学医学部付属病院病理部 2杏林大学医学部付属病院・病理学教室

ページ範囲:P.83 - P.88

文献購入ページに移動
1 . AGCとは

 異型腺細胞(atypical glandular cells;AGC)は,ベセスダシステムで推奨されたカテゴリーの1つである.腺癌は本邦でも増加傾向にあるとはいえ頻度は高くなく,扁平上皮病変と比べて前癌病変や上皮内癌などを,明確な基準をもって判定することが難しい.したがって明らかな腺癌を除く異型腺細胞はAGCと分類し,癌へのリスクを示すためのカテゴリーとすることとなる.本邦においてのAGCの頻度は低くASCの数%以下と考えられている1)

参考文献

1) 坂本穆彦,今野良,小松京子,他:子宮頸部細胞診ベセスダシステム運用の実際(坂本穆彦編).医学書院,pp142-166,2010
2) Dian Solomon, Ritsu Nayar:The Bethesda System for reporting cytology:Speciman adequency, 2nd ed, Edition. Springer,pp123-155,2001
3) Mody DR, Ramzy I:Glandular neoplasia or the uterus and adnexa:Clinical Cytopathology and Aspiration Biopsy, 2nd (Ramzy I). McGraw-Hill Professional, New York,pp97-117,2001
4) 井上正樹,尾崎聡:カラーアトラス子宮頸部腫瘍.医学書院,pp115-136,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?