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文献詳細

雑誌文献

臨床検査55巻2号

2011年02月発行

文献概要

研究

多項目自動血球分析装置XE-5000を用いた髄液測定の検討

著者: 手塚俊介1 阪野佐知子1 柳澤賢司1 緑川清江1 永井信浩1 原田正一1 佐藤紀之2 吉田和浩3

所属機関: 1独立行政法人国立病院機構災害医療センター臨床検査科 2独立行政法人国立病院機構東埼玉病院臨床検査科 3独立行政法人国立病院機構甲府病院研究検査科

ページ範囲:P.203 - P.206

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 多項目自動分析装置XE-5000(XE-5000)は,血液以外に髄液,胸水,腹水,関節液などの測定を目的とした体液モードが搭載されている.今回,その性能と髄液を中心とした測定のルーチン導入が可能であるか検討した.再現性・希釈直線性・キャリーオーバー・目視法との相関では,満足できる成績が得られたが,経時変化で細胞数が減少する結果となった.スキャッタグラムのパターンを確認しながら目視法と併用することで,XE-5000での報告が可能と考える.

参考文献

1) 田中千晶,長井孝明,中村真佐徳,他:多項目自動血球分析装置―XE-5000の概要と基礎性能.Sysmex J 30:63-69,2007
2) 田中雅美,宿谷賢一,菅野信子,他:多項目自動血球分析装置―XE-5000による髄液測定.Sysmex J 31:38-44,2008
3) (社)日本臨床衛生検査技師会髄液検査法編集ワーキンググループ編:髄液検査法2002:18-23,2002
4) 家入蒼生夫,堀内裕次:髄液検査の24時間体制―獨協医科大学病院導入と運用を中心に.医療と検機器・試薬 31:365-371,2008
5) 奈良豊:自動血球分析装置を用いた髄液細胞の解析.検と技 37:838-843,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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