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文献詳細

雑誌文献

臨床検査55巻3号

2011年03月発行

文献概要

今月の主題 更年期医療 話題

更年期指数と心理テスト

著者: 赤松達也1

所属機関: 1赤松レディスクリニック

ページ範囲:P.277 - P.280

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1 . 更年期指数

 1) 多岐にわたる更年期症状

 更年期女性の愁訴は多岐にわたり,その重症度も各人様々である.愁訴によっては,思春期より老年期に至るまでみられるものもある.一般に更年期に出現した愁訴の原因としてほかに器質的疾患が認められなければ,更年期障害と診断される.

 しかし,更年期障害の診断基準は目下のところ明確でなく,性格や心理的要因,または本人を取り巻く環境などの社会的要因などの影響も大きい.Hot Flashなど卵巣機能の低下を起因とする症状のほかに,客観的にその病態を捉えにくいものも多い.したがって更年期障害の診断に際しては,身体面に関する検索とともに心理的な評価が極めて重要であり,婦人科疾患の中で更年期指数や心理テストが用いられ,また有用である.

参考文献

1) Kupperman HS, Blatt MH, Wiesbader H, et al:Comparative clinical evaluation of estrogenic preparations by the menopausal and amenorrheal indices. J Clin Endocrinol Metab 13:688-703,1953
2) 安部徹良,山谷義博,鈴木雅州,他:症候による更年期不定愁訴症候群の型分類の試み.日産婦誌 31:607-614,1979
3) 小山嵩夫,麻生武志:更年期婦人における漢方療法―簡略化更年期指数による評価.産婦人科漢方のあゆみ 9:30-34,1992
4) 赤松達也,木村武彦,広瀬一浩,他:更年期障害に特徴的症状の選定とホルモン補充療法に対する効果判定の有用性.日更医誌 2:106-113,1994
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7) A self-rating depression scale. Arch Gen Psychiatry 12:63-70,1965
8) Spielberger CD, Gorsuch RL, Lushene RE, et al:Consulting Psychologist (Palo, ed), Calf Press,pp23-49,1970

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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