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文献詳細

雑誌文献

臨床検査55巻3号

2011年03月発行

文献概要

今月の主題 更年期医療 話題

更年期障害の治療

著者: 寺内公一1 久保田俊郎1

所属機関: 1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科生殖機能協関学

ページ範囲:P.285 - P.288

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1 . はじめに

 更年期障害は,(1)加齢,卵巣性ステロイドの減少,脳下垂体の失調などの身体的因子,(2)性格的素因などの心理的因子,(3)夫・子との関係,職場の人間関係,実父母・義父母の介護などの社会的因子が,相互に影響しつつ大きなストレッサーとなって1人の女性を覆ったときに,①ほてり,発汗,関節痛などの身体症状,②疲労感,頭痛,動悸などの心身症状,③いらいら,抑うつ,不眠などの精神症状を多種多様に呈し,その女性の日常生活に支障をきたす一種のストレス性疾患として理解される.したがって,更年期障害の包括的な治療には心身医療的な視点が重要となる(表).

参考文献

1) 菊池由美子,久保田俊郎,尾林聡,他:更年期外来における系統的健康・栄養教育プログラムの開発と有効性の評価.日更年医会誌 5:34-43,1997
2) 秋吉美穂子,大輪陽子,杉山みち子,他:更年期外来における栄養管理サービス(Nutrition Care and Management;NCM).日更年医会誌 11:66-77,2003
3) Terauchi M, Obayashi S, Akiyoshi M, et al:Effects of oral estrogen and hypnotics on Japanese peri- and postmenopausal women with sleep disturbance. J Obstet Gynaecol Res (in press)
4) 寺内公一,平光史朗,尾林聡,他:更年期女性の不眠症状に対する当帰芍薬散・加味逍遥散・桂枝茯苓丸の効果に関する検討.日更年医会誌 18S:126,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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