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文献概要
今月の主題 臨床生理機能検査におけるリスクマネジメント 各論
神経生理検査とリスクマネジメント
著者: 飛松省三1
所属機関: 1九州大学大学院医学研究院附属脳神経病研究施設臨床神経生理
ページ範囲:P.662 - P.666
文献購入ページに移動神経生理検査(脳波,誘発電位,筋電図・神経伝導など)は針筋電図検査を除いて非侵襲的であるが,様々な技術的ポイントや落とし穴が存在する.これらの点に習熟していないと誤診を招きかねない.ここでは,“ヒヤリ・ハット”と表現されるインシデントに触れつつ,リスクを回避するための機器設定の知識,記録法・手技の統一,アーチファクトへの対処,トラブル対処法に主眼を置いて解説する.
参考文献
1)松浦雅人(編):臨床神経生理検査の実際.新興医学出版社,2007
2)飛松省三:認知神経科学と神経学.神経医工学(呉景龍,津本周作編),オーム社,pp211-258,2009
3)木村淳,幸原伸夫:神経伝導検査と筋電図を学ぶ人のために,2版,医学書院,2010
4)飛松省三:臨床脳波を基礎から学ぶ人のために―脳波の導出法.臨神生 34:44-53,2006
5)飛松省三:認定技術師のための脳波Q&A.臨神生 36:172-182,2008
6)飛松省三:研修医のための脳波の読み方―脳波を楽しく読むためのミニガイド(1).臨脳波 46:665-673,2004
7)飛松省三:研修医のための脳波の読み方―脳波を楽しく読むためのミニガイド(2).臨脳波 46:731-742,2004
8)飛松省三:研修医のための脳波の読み方―脳波を楽しく読むためのミニガイド(3).臨脳波 46:807-820,2004
9)飛松省三:脳波検査―脳波検査報告書の書き方.神経内科 65(Suppl 4):106-114,2006
10)東原真奈,園生雅弘:筋電図・神経伝導検査の基礎シリーズ―神経伝導検査の技術的ポイントとpitfall.臨神生 38:416-426,2010
11)飛松省三:研修医のための誘発電位実践ガイド―早わかり誘発電位:誘発電位の基礎.臨脳波 47:573-583,2005
12)飛松省三:研修医のための誘発電位実践ガイド―早わかり誘発電位:視覚誘発電位と聴覚脳幹誘発電位.臨脳波 47:638-648,2005
13)飛松省三:研修医のための誘発電位実践ガイド―早わかり誘発電位:体性感覚誘発電位と運動誘発電位.臨脳波 47:717-726,2005
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