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文献詳細

雑誌文献

臨床検査55巻7号

2011年07月発行

文献概要

シリーズ-検査値異常と薬剤・16

―投与薬剤の臨床検査値への影響―代謝系作用薬

著者: 片山善章1 澁谷雪子1 米田孝司2

所属機関: 1神戸常盤大学保健科学部医療検査学科 2オリエンタル酵母工業株式会社長浜事業所

ページ範囲:P.697 - P.705

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高脂血症治療薬

1.クリノフィブラート(フィブラート系薬剤)

 白色~帯黄白色の粉末で,においおよび味はない.メタノール,エタノール(99.5),アセトンまたはジエチルエーテルに溶けやすく,水にほとんど溶けない.メタノール溶液(1→20)は旋光性を示さない.構造式は図1に示した.また,臨床検査値への影響および副作用は表1に示した.

 血清中はほとんど未変化体であるが,尿中に未変化体および代謝物(グルクロン酸抱合体および水酸化体)として出現する.肝臓での脂質の合成を抑制し,主に中性脂肪を減らす.スタチン系との併用は危険である.副作用で筋肉が破壊される恐れがある.

参考文献

1)平賀興吾:AD-4833の臨床第I相試験成績―健康成人を対象とした単回及び反復投与による検討.臨と研 74:1184-1201,1997
2)東純一,山本勇,松井秀夫,他:AD-4833の30mg錠と15mg錠の生物学的同等性試験.臨と研 74:1627-1637,1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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