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文献概要
緊急連載/東日本大震災と検査・3
被災地での検査体制
著者: 向井正彦1
所属機関: 1神戸常盤大学保健科学部医療検査学科
ページ範囲:P.916 - P.919
文献購入ページに移動はじめに
2011年3月11日(金)に発生した東日本大震災では,地震および津波により多くの病院が壊滅的な状態となった.震災の約2週間後に日本臨床検査医学会に東日本大震災対策委員会が設置され,被災地の検査体制を確保すべく支援活動を行った.
筆者は阪神・淡路大震災発生時に神戸大学医学部附属病院検査部にて臨床検査技師長を務めており,当時の経験をもとに以後も災害時の臨床検査についての知見を集めてきた.東日本大震災は未曾有の大災害であったので被災地の復興は道半ばであるが,本稿では5月末までの東日本大震災対策委員会による活動記録を中心に,過去の災害も含めPOCT(point of care testing)やドライケミストリーの有用性および支援活動状況を紹介する.
2011年3月11日(金)に発生した東日本大震災では,地震および津波により多くの病院が壊滅的な状態となった.震災の約2週間後に日本臨床検査医学会に東日本大震災対策委員会が設置され,被災地の検査体制を確保すべく支援活動を行った.
筆者は阪神・淡路大震災発生時に神戸大学医学部附属病院検査部にて臨床検査技師長を務めており,当時の経験をもとに以後も災害時の臨床検査についての知見を集めてきた.東日本大震災は未曾有の大災害であったので被災地の復興は道半ばであるが,本稿では5月末までの東日本大震災対策委員会による活動記録を中心に,過去の災害も含めPOCT(point of care testing)やドライケミストリーの有用性および支援活動状況を紹介する.
参考文献
1) 医学部附属病院の状況と対応,阪神・淡路大震災神戸大学医学部記録誌,神戸大学医学部,1995
2) 震災時の救急医療,神戸大学医学部震災シンポジウム記録,神戸大学医学部,1996
3) 向井正彦:災害医療と臨床検査.臨病理 臨増 109:17-24,1999
4) 向井正彦:災害時の緊急検査.医科器械学 71:265-270,2001
5) 向井正彦:医療被災病院検査室の運用,経験から学ぶ大規模災害医療:対応・活動・処置(丸川征四郎編),永井書店,pp334-339,2007
6) 向井正彦:安全で正確な緊急検査を実施するために―災害時の危機管理.Med Technol 37:1377-1381,2009
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