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学会だより 第52回日本臨床細胞学会総会
第52回日本臨床細胞学会総会に参加して
著者: 是松元子1
所属機関: 1埼玉社会保険病院病理部
ページ範囲:P.933 - P.934
文献購入ページに移動 第52回日本臨床細胞学会総会は,岩坂剛先生(佐賀大学医学部産科婦人科)が主宰され2011年5月20日(金)~22日(日)の3日間,福岡国際会議場において開催されました.3月11日に未曽有の大災害である東日本大震災が起こり,大きな津波で多くの尊い命が失われました.様々な催しが延期や中止を余儀なくされた中で,岩坂会長はいろいろな方々の励ましで,予定通りの開催にこぎつけられたとお聞きしました.震災を受けた会員の中には参加することができなくなった方もいらっしゃいましたが,この会の発表のために一生懸命準備をされてきた会員のためには会を開催していただいてよかったと思いました.また,このような時期にもかかわらず3,000人を超える参加者があり,九州で開催される学会としては大成功であったと思われます.
福岡国際会議場の会場は新しく,それぞれの会場への移動もスムーズでした.また,どの会場も大変聞きやすい雰囲気でした.今回の学会のメインテーマは「細胞診断を科学する」というシンプルなものでしたが,これまで経験学が重視されてきた細胞診断を,よりエビデンスに基づき科学的な裏打ちをもって誰もが精度の高い細胞診断を行えるようになることを期待してこのテーマを選ばれたということです.学会長の熱い思いが伝わる重要テーマには「核クロマチンの意義」がありました.また,日常細胞診に従事しているわれわれにとって最も重要かつ永遠のテーマであると思われる,様々な臓器における「ピットフォール」を取り上げられ,いずれも科学的に討議されることを目指されたそうです.会長講演は大きな第1会場が満員で,立って聴いている方も多くいらっしゃいました.
福岡国際会議場の会場は新しく,それぞれの会場への移動もスムーズでした.また,どの会場も大変聞きやすい雰囲気でした.今回の学会のメインテーマは「細胞診断を科学する」というシンプルなものでしたが,これまで経験学が重視されてきた細胞診断を,よりエビデンスに基づき科学的な裏打ちをもって誰もが精度の高い細胞診断を行えるようになることを期待してこのテーマを選ばれたということです.学会長の熱い思いが伝わる重要テーマには「核クロマチンの意義」がありました.また,日常細胞診に従事しているわれわれにとって最も重要かつ永遠のテーマであると思われる,様々な臓器における「ピットフォール」を取り上げられ,いずれも科学的に討議されることを目指されたそうです.会長講演は大きな第1会場が満員で,立って聴いている方も多くいらっしゃいました.
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