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今月の主題 認知症と臨床検査 巻頭言
認知症と臨床検査
著者: 山田俊幸1
所属機関: 1自治医科大学臨床検査医学
ページ範囲:P.7 - P.7
文献購入ページに移動 一昔前までは,忘れっぽいことは自然な老化現象であり,それに個人差があるのだろうと漠然と考えられてきた.現在では,病的なもの(認知症)を的確に診断し,症状の進行を遅らせる治療が行われるようになり,将来は予防も期待されている.
臨床検査を専門とする本誌が,この“認知症”に切り込むことに,ややためらいを感じたが,以下のように考え,思い切って取り上げることにした.
第一に,“認知症”は社会問題である.医学・医療人としてある程度は理解しておかなければならない.もちろん,採血や生理機能検査で患者に接する機会が増えてくるという現実的な問題もある.
臨床検査を専門とする本誌が,この“認知症”に切り込むことに,ややためらいを感じたが,以下のように考え,思い切って取り上げることにした.
第一に,“認知症”は社会問題である.医学・医療人としてある程度は理解しておかなければならない.もちろん,採血や生理機能検査で患者に接する機会が増えてくるという現実的な問題もある.
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