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あいまにカプチーノ
通勤ランの勧め
著者: 種村正1
所属機関: 1心臓血管研究所臨床検査部
ページ範囲:P.80 - P.80
文献購入ページに移動さて,運動とは無縁だった私が最初に取り組んだのが職場から帰ってからのジョギング.近所の公園を5周するつもりであったが,途中で胸が痛くなり断念.「トライアスロン」,「ランナーズ」といった月刊誌を購読してトレーニング方法を勉強することにした.その中で目についたのが“ゆっくり走れば速くなる”という佐々木功監督の教え.これは,きつい運動をするのではなく,心拍数を目安にLSD(long slow distance)を続ければ自然と運動ができる身体になってタイムも早くなるという方法であった.目安とする心拍数はATレベル(anaerobic threshold;嫌気性代謝閾値)と呼ばれる強度で,有酸素運動から無酸素運動に切り替わる運動強度のことを指す.ATレベルは一般的には会話を続けることができるくらいの強さで,初心者にとっては早歩きくらいの運動である.ATレベル以下で運動すれば脂肪が燃焼して痩せられるうえに,乳酸が生成されないため,ほとんど疲れないで続けられるということから,この方法にすぐに飛びついた.
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