icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査56巻10号

2012年10月発行

文献概要

シリーズ-標準化の国際動向,日本の動き・10

日本臨床衛生検査技師会の動向

著者: 細萱茂実12

所属機関: 1日本臨床衛生検査技師会・検査値標準化委員会 2香川県立保健医療大学

ページ範囲:P.1129 - P.1131

文献購入ページに移動
1.はじめに

 臨床検査は,いつ,どこで実施されても検査結果の信頼性が保証されていなければならない.2008年にスタートした標準的な健診・保健指導プログラムでは,健診の精度管理として,トレーサビリティを含む十分な内部精度管理と,外部精度管理を定期的に受け,精度保証された検査値であることを規定している.また,これらは近年各国で導入が進んでいる臨床検査室の認定,認証制度における要求事項でもある.日本臨床衛生検査技師会(日臨技,Japanese Association of Medical Technologists;JAMT)は,臨床検査データの標準化と信頼性保証を社会的責務と捉え長年取り組んできている.ここでは,外部精度管理調査事業および臨床検査データ標準化事業について主に取り上げる.

参考文献

1) 日本臨床衛生検査技師会:平成23年度日臨技臨床検査精度管理調査報告書,2012
2) 日本臨床衛生検査技師会精度管理調査評価法検討・試料検討ワーキンググループ:臨床検査精度管理調査の定量検査評価法と試料に関する日臨技指針.医学検査 57:109-117,2008
3) 日本臨床衛生検査技師会精度管理調査評価法検討・試料検討ワーキンググループ:臨床検査精度管理調査フォトサーベイ評価法に関する日臨技指針.医学検査 57:118-122,2008
4) 高木康:臨床検査値の互換性の確保.日本臨床検査標準協議会会誌 20:62-68,2005
5) 日本臨床衛生検査技師会:平成19-23年度日臨技臨床検査データ標準化事業報告書,2008-2012
6) ISO 17511 : 2003 In vitro diagnostic medical devices- Measurement of quantities in biological samples- Metrological traceability of values assigned to calibrators and control materials, 2003
7) ISO Guide 33 : 2000 Uses of certified reference materials
8) 日本臨床衛生検査技師会検査値標準化部会:日臨技データ標準化事業:本邦において広く共有できる基準範囲の設定.医学検査 60(資料):31-44,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?