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文献詳細

雑誌文献

臨床検査56巻11号

2012年10月発行

文献概要

特集 教科書には載っていない臨床検査Q&A 血液

Question 2 骨髄増殖性疾患の分類とその診断基準について教えてください

著者: 久冨木庸子1 下田和哉2

所属機関: 1宮崎大学輸血・細胞治療部 2宮崎大学消化器血液内科

ページ範囲:P.1148 - P.1149

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ポイント

・骨髄増殖性腫瘍は,融合遺伝子の形成や遺伝子変異によりチロシンキナーゼが恒常的に活性化され,複数系統の血球がクローナルに増殖する腫瘍である.

・真性多血症の95%以上,本態性血小板血症,原発性骨髄線維症の約半数にJAK2変異がみられる.

・“血球増加をきたす反応性,2次性の疾患の除外”が,“JAK2変異や,同等な遺伝子変異を検出すること”を用いて積極的に診断できるようになった.

参考文献

1) Swerdlow SH, Campo E, Harris NL, et al eds : WHO classification of tumours of haematopoietic and lymphoid tissues, IARC press, Lyon,2008
2) Baxter EJ, Scott LM, Campbell PJ, et al : Acquired mutation of the tyrosine kinase JAK2 in human myeloproliferative disorders. Lancet 365:1054-1061,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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