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特集 教科書には載っていない臨床検査Q&A 血液
Question 7 抗血栓薬のPOCTにはどのようなものがありますか?
著者: 松原由美子1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部臨床検査医学
ページ範囲:P.1159 - P.1161
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・抗血栓薬には,抗凝固薬と抗血小板薬がある.
・薬剤反応性の個体差が大きい抗凝固薬は,薬剤のモニタリングの臨床的有用性が確立されており,POCTも一部診療に導入されている.
・抗血小板薬は抗凝固薬に比し薬剤反応性の個体差が小さいと考えられていたが,近年ではその反応性の個体差が大きいことが示され,薬剤のモニタリングの必要性が唱えられている.しかし,その効果を日常診療で評価する検査法はまだ確立されていない.
・抗血栓薬には,抗凝固薬と抗血小板薬がある.
・薬剤反応性の個体差が大きい抗凝固薬は,薬剤のモニタリングの臨床的有用性が確立されており,POCTも一部診療に導入されている.
・抗血小板薬は抗凝固薬に比し薬剤反応性の個体差が小さいと考えられていたが,近年ではその反応性の個体差が大きいことが示され,薬剤のモニタリングの必要性が唱えられている.しかし,その効果を日常診療で評価する検査法はまだ確立されていない.
参考文献
1) Perry DJ, Fitzmaurice DA, Kitchen S, et al : Point-of-care testing in haemostasis. Br J Haematol 150:501-514,2010
2) 松原由美子:血小板機能検査で検出できる抗血小板薬レジスタンスと臨床的予後の関連性.血栓と循環 18:31-35,2010
3) Brar SS, ten Berg J, Marcucci R, et al : Impact of platelet reactivity on clinical outcomes after percutaneous coronary intervention. A collaborative meta-analysis of individual participant data. J Am Coll Cardiol 58:1945-1954,2011
4) Seip RL, Duconge J, Ruano G : Implementing genotype-guided antithrombotic therapy. Future Cardiol 6:409-424,2010
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