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特集 教科書には載っていない臨床検査Q&A 血液
Question 9 造血幹細胞移植の生着判定はどのようにしていますか?
著者: 森毅彦1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部血液内科
ページ範囲:P.1166 - P.1167
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・造血幹細胞移植後の生着は,一般的に末梢血血算における“3日間連続の好中球数500/μl以上”により判定される.
・同種造血幹細胞移植においては,時にドナー細胞の生着を確認する必要がある.ドナーと患者の細胞の置き換わり状態を評価することをキメリズム解析と呼ぶ.
・キメリズム解析は,ドナーと患者が異性である場合には骨髄細胞や末梢血の細胞を用いてXY(異性間)-FISH,同性である場合にはPCR-STR法を用いる.HLA不一致ドナーからの移植ではフローサイトメトリーを用いた検査法も有用である.
・造血幹細胞移植後の生着は,一般的に末梢血血算における“3日間連続の好中球数500/μl以上”により判定される.
・同種造血幹細胞移植においては,時にドナー細胞の生着を確認する必要がある.ドナーと患者の細胞の置き換わり状態を評価することをキメリズム解析と呼ぶ.
・キメリズム解析は,ドナーと患者が異性である場合には骨髄細胞や末梢血の細胞を用いてXY(異性間)-FISH,同性である場合にはPCR-STR法を用いる.HLA不一致ドナーからの移植ではフローサイトメトリーを用いた検査法も有用である.
参考文献
1) 渡辺信和,高橋聡:フローサイトメトリー臨床・研究への応用―キメリズム.臨床検査 51:977-982,2007
2) Watanabe N, Takahashi S, Ishige M, et al : Recipient-derived cells after cord blood transplantation : dynamics elucidated by multicolor FACS, reflecting graft failure and relapse. Biol Blood Marrow Transplant 14:693-701,2008
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