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特集 教科書には載っていない臨床検査Q&A 血液
Question 10 ADAMTS13の測定法とその臨床的意義について教えてください
著者: 植村正人1 藤村吉博2
所属機関: 1奈良県立医科大学医療安全推進室・第3内科 2奈良県立医科大学輸血部
ページ範囲:P.1168 - P.1171
文献購入ページに移動・ADAMTS13活性の簡便迅速な測定法としてFRETS-VWF73蛍光測定法とchromogenic ADAMTS13-act-ELISAが開発された.
・原因不明血小板減少と溶血性貧血があれば血栓性微小血管障害症(TMA),すなわち血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)と溶血性尿毒症症候群(HUS)を包括した病態を念頭に置く.
・ADAMTS13活性著減例は“定型的”TTP,かつインヒビター力価が陽性であれば後天性TTP,陰性であれば先天性TTPを考える.
・“非定型TTP”やHUSではADAMTS13活性が中等度低下~正常範囲を示す.後天性TMAは特発性(一次性)と二次性に分類される.“定型的”TTPは特発性やチクロピジンによるTTPに多くみられ,TMA全体のほぼ1/3を占める.
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