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文献詳細

雑誌文献

臨床検査56巻11号

2012年10月発行

文献概要

特集 教科書には載っていない臨床検査Q&A 免疫

Question 13 CEAやCA19-9などの腫瘍マーカーの臨床的有用性を教えてください

著者: 加藤博之1 山田理恵子1

所属機関: 1東京女子医科大学東医療センター検査科

ページ範囲:P.1176 - P.1177

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ポイント

・消化器の腫瘍マーカー(TM)は,消化器癌の早期発見には適していない.

・治療前に陽性であったTMは,予後の判定,消化器癌の手術や化学療法の治療効果判定に用いられる.

・治療後の再発の発見には,画像診断より早くTMが上昇することがあり,根治手術後の経過観察に有用である.

・TMの上昇の速度は,転移再発の部位の想定にも役に立つ.

参考文献

1) Gold P, Freedman SO : Demonstration of tumor-specific antigens in human colonic carcinoma by immunological tolerance and absorption techniques. J Exp Med 121:439-462,1965
2) 加藤博之,芳賀駿介,高橋直樹,他:大腸癌治癒切除後の再発危険因子に関する検討.東京女子医科大学雑誌 67:526-530,1997
3) 芳賀駿介,高橋直樹,加藤博之,他:大腸癌再発予知における血清CEAの有用性.東京女子医科大学雑誌 60:163-166,1990
4) Yakabe T, Nakafusa Y, Sumi K, et al : Clinical significance of CEA and CA19-9 in postoperative follow-up of colorectal cancer. Ann Surg Oncol 17:2349-2356,2010
5) 大腸癌研究会(編):大腸癌治療ガイドライン医師用2009年版,金原出版,2009(http://www.jsccr.jp/guideline/2009/index_guide.html)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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