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特集 教科書には載っていない臨床検査Q&A 免疫
Question 16 アレルゲンの確定においてRASTはどれくらい信用できますか?
著者: 萱場広之1
所属機関: 1弘前大学大学院医学研究科臨床検査医学講座
ページ範囲:P.1184 - P.1185
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・RASTはアレルゲンの種類や検査方法によって差が大きいが,概ね80~85%が皮膚試験と一致する1).
・RASTスコアと有症率は相関がみられる.しかし,検索アレルゲンのRASTが陰性であっても食物アレルギーの否定ができるものではない.
・アレルゲン検査は患者の症状や経過などの詳細な問診から選択することが推奨される.
・RASTはアレルゲンの種類や検査方法によって差が大きいが,概ね80~85%が皮膚試験と一致する1).
・RASTスコアと有症率は相関がみられる.しかし,検索アレルゲンのRASTが陰性であっても食物アレルギーの否定ができるものではない.
・アレルゲン検査は患者の症状や経過などの詳細な問診から選択することが推奨される.
参考文献
Ed (Ryan JD ed), Year Book Medical Publishers, USA,pp 336-337,1989
2) Siles RI, Hsieh FH : Allergy blood testing : A practical guide for clinicians. Cleve Clin J Med 78:585-592,2011
3) 桑名正隆:免疫グロブリンE(IgE).日医師会誌 135:S149,2006
4) 岩崎栄作:食物アレルギー.SRL宝函 21:79-85,1997
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