文献詳細
文献概要
特集 教科書には載っていない臨床検査Q&A 免疫
Question 17 輸血検査におけるカラム法の実施率と問題点を教えてください
著者: 岸野光司1
所属機関: 1自治医科大学附属病院輸血・細胞移植部
ページ範囲:P.1187 - P.1189
文献購入ページに移動・カラム凝集法によるABO・Rh0(D)血液型検査および不規則抗体スクリーニングの検査方法の実施率は,全国的に試験管法に次ぐ検査法となっている.近年,カラム凝集法を導入する施設が増加傾向を示している.
・カラム凝集法は試験管法と異なり客観的に判定可能であるが,緊急時における検査では迅速に対応することが困難である.
・ABO血液型検査のウラ試験において,試験管法と比較し,カラム凝集法の反応強度が弱反応を示す傾向がある.
・試験管法より感度が高いため,自己対照や直接クームス試験を実施すると,健常人でも陽性反応を示すことがある.
参考文献
掲載誌情報