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特集 教科書には載っていない臨床検査Q&A 免疫
Question 18 輸血感染症対策はどのように行われていますか?
著者: 松林圭二1
所属機関: 1北海道ブロック血液センター品質部
ページ範囲:P.1190 - P.1191
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・血液センターでは,①問診によるハイリスク献血者の排除,②感染症検査の精度向上,③保存前白血球除去と初流血除去による製剤への細菌混入の低減化,④保管検体を用いた遡及調査,⑤血漿製剤の貯留保管などにより,輸血感染症予防対策を講じている.
・スクリーニング検査が陰性にもかかわらず,ウイルス遺伝子が検出される献血者の頻度は極めて低く,HBVで約1/13万人以下,HCVで約1/2,200万人以下,HIVで約1/1,100万人以下と推定される.
・医療機関では,受血患者の輸血前検体の凍結保管と輸血前後の感染症検査を実施することにより,輸血感染症の早期発見・早期治療が可能となり,感染拡大を防止できる.
・血液センターでは,①問診によるハイリスク献血者の排除,②感染症検査の精度向上,③保存前白血球除去と初流血除去による製剤への細菌混入の低減化,④保管検体を用いた遡及調査,⑤血漿製剤の貯留保管などにより,輸血感染症予防対策を講じている.
・スクリーニング検査が陰性にもかかわらず,ウイルス遺伝子が検出される献血者の頻度は極めて低く,HBVで約1/13万人以下,HCVで約1/2,200万人以下,HIVで約1/1,100万人以下と推定される.
・医療機関では,受血患者の輸血前検体の凍結保管と輸血前後の感染症検査を実施することにより,輸血感染症の早期発見・早期治療が可能となり,感染拡大を防止できる.
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