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文献詳細

雑誌文献

臨床検査56巻11号

2012年10月発行

特集 教科書には載っていない臨床検査Q&A

化学

Question 23 総コレステロールの基準測定法Abell-Kendall法の利用法と問題点,およびJSCC基準法について教えてください

著者: 栢森裕三1

所属機関: 1九州大学大学院医学研究院保健学部門

ページ範囲:P.1203 - P.1205

文献概要

ポイント

・Abell-Kendall法は,アメリカ合衆国のCDCの基準測定法として採用されている.この方法を基盤として,コレステロール測定の標準化に利用されている.

・コレステロールのJSCC基準法は,日本臨床化学会が2006年に勧告した方法である.

・どちらもコレステロールエステルを加水分解する方法は化学的な方法であるが,最終的にコレステロールを検出する方法はAbell-Kendall法が化学的測定法,JSCC法は酵素的測定法が採用されている.

参考文献

1) 栢森裕三,森下芳孝,松本祐之,他:血清中の総コレステロール濃度測定の勧告法.臨床化学 35:390-419,2006
2) 日本臨床化学会試薬専門委員会:ヒト血清コレステロール測定の勧告法-実試料の測定値を評価するための比較対照法.臨床化学 30:189-216,2001
3) 栢森裕三,中村雅一,中嶋克行,他:血清中HDL-コレステロールおよびLDL-コレステロール測定の勧告法-実試料の測定値を評価するための二次基準測定法.臨床化学 38:308-331,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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