icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査56巻11号

2012年10月発行

文献概要

特集 教科書には載っていない臨床検査Q&A 化学

Question 25 急性薬毒物中毒患者の,薬毒物同定検査の分析法とその使い分けについて教えてください

著者: 宮城博幸1

所属機関: 1杏林大学病院臨床検査部

ページ範囲:P.1208 - P.1209

文献購入ページに移動
ポイント

・中毒の原因となり得る薬毒物は無限に存在しており,やみくもに検査を行っても原因物質の特定に至らないことが多い.効率的かつ迅速な分析を行うためには,分析可能な項目を明確にし,施設にあった分析手順を作成することが重要である.

・原因物質を同定する際に最初に行う分析がスクリーニング分析である.スクリーニング分析には,①古くから法中毒領域で行われている試薬を用いた呈色反応を利用した方法,②市販キットを用いる方法,③質量分析計などの機器を用いる方法がある.

・原因物質の最終的な同定には,機器分析が必要となる.また,提出された試料は,適切に保存しておくことが重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?