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文献詳細

雑誌文献

臨床検査56巻11号

2012年10月発行

特集 教科書には載っていない臨床検査Q&A

感染症

Question 37 抗菌薬の薬効と相関するPK-PDパラメータについて,抗菌薬の種類別に教えてください

著者: 堀誠治1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学感染制御部

ページ範囲:P.1234 - P.1235

文献概要

ポイント

・抗菌薬の種類により,殺菌の様式が異なり,薬効と相関のあるPK-PDパラメータが知られている.

・抗菌薬の薬物効果(治療効果)を増大するためには,PK-PDパラメータのターゲット値を超えるように用法・用量を設定する.

・Cmax/MIC,AUC/MICと治療効果との間に相関を認める薬物では,1回投与量を増大するほうが薬効増大に効果的であるが,TAMと相関を認める薬物では分割投与するほうが効果的である.

参考文献

1) 堀誠治:抗菌薬投与法を見直しましょう―治療効果向上・耐性菌発現抑制から.東京都病院薬剤師会雑誌 61:19-23,2012
2) 渡辺彰,藤村茂(編):抗菌薬PK-PD実践テクニック,南江堂,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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