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特集 教科書には載っていない臨床検査Q&A 感染症
Question 38 成人の百日咳が増えていますが,乳幼児の場合と症状や診断方法に違いはありますか?
著者: 岡田賢司1
所属機関: 1国立病院機構福岡病院
ページ範囲:P.1236 - P.1237
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・成人の百日咳は増えているが,症状や診断方法に乳幼児と成人で基本的には違いはない.ただ,気をつけなければいけない点がある.
・乳幼児では,DTPワクチン接種歴,成人では咳の初発から受診までの期間などに注意しながら診断していく.
・発症から4週間以内なら培養および血清診断,4週間以降はペア血清による血清診断を行う.
・成人の百日咳は増えているが,症状や診断方法に乳幼児と成人で基本的には違いはない.ただ,気をつけなければいけない点がある.
・乳幼児では,DTPワクチン接種歴,成人では咳の初発から受診までの期間などに注意しながら診断していく.
・発症から4週間以内なら培養および血清診断,4週間以降はペア血清による血清診断を行う.
参考文献
1) Ohtsuka M, Kikuchi K, Shundo K, et al : Improved selective isolation of Bordetella pertussis by use of modified cyclodextrin solid medium. J Clin Microbiol 47:4164-4167,2009
2) Okada K : Evaluation of ELISA Kit for detection pertussis-associated IgG antibodies. Jpn J Med Pharm Sci 65:531-536,2011
3) de Melker HE, Versteegh FG, Conyn-Van Spaendonck MA, et al : Specificity and sensitivity of high levels of immunoglobulin G antibodies against pertussis toxin in a single serum sample for diagnosis of infection with Bordetella pertussis. J Clin Microbiol 38:800-806,2000
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