icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査56巻11号

2012年10月発行

文献概要

特集 教科書には載っていない臨床検査Q&A 一般検査

Question 41 eGFRの必要性と用い方について教えてください

著者: 堀尾勝1

所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科機能診断科学

ページ範囲:P.1244 - P.1245

文献購入ページに移動
ポイント

・腎疾患の診療では腎機能の評価が必要である.腎排泄性薬剤の投与や造影剤を用いた検査(造影CT,造影MRI)時にも腎機能評価が必要とされる.糸球体濾過量(GFR)の実測が正確であるが,一般臨床では簡便な推算GFR(eGFR)が用いられる.

・血清クレアチニン値は筋肉量の影響を受けるため,筋肉量の少ない女性・高齢者では低めになる.性別,年齢の情報を加えたeGFRは血清クレアチニン単独の評価より正確である.

・血清クレアチニン,年齢,性別よりeGFR(ml/min/1.73m2)が算出できる.血清シスタチンC値に基づくeGFRも利用可能となった.

参考文献

1) Matsuo S, Imai E, Horio M, et al : Revised equations for estimated glomerular filtration rate (GFR) from serum creatinine in Japan. Am J Kidney Dis 53:982-992,2009
2) Horio M, Imai E, Yasuda Y, et al : GFR Estimation Using Standardized Serum Cystatin C in Japan. Am J Kidney Dis, in press

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?