文献詳細
文献概要
特集 教科書には載っていない臨床検査Q&A 病理・細胞診
Question 47 癌および組織型推定の決め手として使える市販のマーカーにはどのようなものがありますか?
著者: 弓納持勉1
所属機関: 1山梨大学医学部附属病院病理部
ページ範囲:P.1260 - P.1261
文献購入ページに移動ポイント
・単独の抗体で良悪性および組織型の決め手となる抗体は存在しない.そのため,複数の抗体の組み合わせが必要となるが,組織および抗体の特性を十分認識することが重要である.
・しかし,いたずらに多くの抗体を組み合わせることは,診断をより困難としてしまう.HE染色およびPapanicolaou染色に勝る方法がないことを認識し,これらの情報に基づいた抗体の選択が重要となる.
・時にはネガティブデータも評価の対象としなければならないが,それが間違いなく陰性である保障が必要である.
・単独の抗体で良悪性および組織型の決め手となる抗体は存在しない.そのため,複数の抗体の組み合わせが必要となるが,組織および抗体の特性を十分認識することが重要である.
・しかし,いたずらに多くの抗体を組み合わせることは,診断をより困難としてしまう.HE染色およびPapanicolaou染色に勝る方法がないことを認識し,これらの情報に基づいた抗体の選択が重要となる.
・時にはネガティブデータも評価の対象としなければならないが,それが間違いなく陰性である保障が必要である.
参考文献
1) Hashi A, Yuminamochi T, Murata S, et al : Wilms tumor gene immunoreactivity in primary serous carcinomas of the fallopian tube, ovary, endometrium, and peritoneum. Int J Gynecol Pathol 22:374-377,2003
2) Moll R, Franke WW, Schiller DL, et al : The catalog of human cytokeratins : Patterns of expression in normal epithelia, tumors and cultured cells. Cell 31:11-24,1982
3) Cooper D, Schermer A, Sun TT, et al : Classification of human epithelia and their neoplasms using monoclonal antibodies to keratins : strategies, applications, and limitations. Lab Invest 52:243-256,1985
掲載誌情報