文献詳細
文献概要
特集 教科書には載っていない臨床検査Q&A 精度管理
Question 59 血液凝固,線溶検査の標準化/ハーモナイゼーションの現状について教えてください
著者: 福武勝幸1
所属機関: 1東京医科大学臨床検査医学講座
ページ範囲:P.1290 - P.1291
文献購入ページに移動ポイント
・臨床検査の外部精度管理を行うためには,同一項目内の検査法間で検査自体の標準化が行われている必要があるが,血液凝固検査では標準化が進んでいない.
・臨床検査の標準化を行うには標準物質を確立することが必要であるが,検査対象が単一物質でない検査項目については標準物質に代わる工夫(ハーモナイゼーションなど)が必要となる.
・プロトロンビン時間は,国際標準化比(INR)という手法で,ビタミンK阻害薬による経口抗凝固療法のモニタリングについては標準化されているが,その他の項目については検討が続いているものの実用化には至っていないため,現状では測定法間差がある.
・臨床検査の外部精度管理を行うためには,同一項目内の検査法間で検査自体の標準化が行われている必要があるが,血液凝固検査では標準化が進んでいない.
・臨床検査の標準化を行うには標準物質を確立することが必要であるが,検査対象が単一物質でない検査項目については標準物質に代わる工夫(ハーモナイゼーションなど)が必要となる.
・プロトロンビン時間は,国際標準化比(INR)という手法で,ビタミンK阻害薬による経口抗凝固療法のモニタリングについては標準化されているが,その他の項目については検討が続いているものの実用化には至っていないため,現状では測定法間差がある.
参考文献
1) 福武勝幸:凝血学的検査を深く理解するために FDP/Dダイマー検査の注意点.日本検査血液学会誌 9:86-90,2008
2) 福武勝幸:標準化 凝固検査の標準化.臨床検査Yearbook 2009 血液検査編(臨床病理レビュー特集第142号),pp162-166,2009
掲載誌情報