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文献詳細

雑誌文献

臨床検査56巻11号

2012年10月発行

文献概要

特集 教科書には載っていない臨床検査Q&A 精度管理

Question 61 基準値と基準範囲とはどう違うのですか? 病態識別値との区別についても教えてください

著者: 河合忠1

所属機関: 1国際臨床病理センター

ページ範囲:P.1294 - P.1295

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ポイント

・基準値は,ある意思決定の基準となる計測値または計測結果を意味し,その使用目的によって様々なものがある.

・基準範囲は,国際的に定義された定量検査に適用される用語で,厳密に選ばれた基準個体(“健康人”)の多数集団の測定値のうち,通常,中央部に分布する95%を含む範囲であって,広義の基準値の一つである.

・定義通り基準範囲を求めるのは,現実的に極めて困難であり,実際はそれに近似の方法で求めたものまで含めて引用されているので,標準化は進んでいない.

・病態識別値は,臨床専門家集団の経験または臨床疫学的根拠に基づいて求められたもので,基準範囲と全く異なるものである.

参考文献

1) 日本動脈硬化学会:動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007年版,協和企画,2007
2) 日本痛風・核酸代謝ガイドライン改訂委員会:高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第2版,メディカルレビュー社,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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