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文献詳細

雑誌文献

臨床検査56巻6号

2012年06月発行

文献概要

今月の主題 めまいの生理検査 各論

ENGのとりかた読み方

著者: 伊藤彰紀1 柴﨑修1

所属機関: 1埼玉医科大学耳鼻咽喉科・神経耳科部門

ページ範囲:P.602 - P.608

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眼球の角膜・網膜電位の動きをとらえ,それを記録する装置が電気眼振計であり,実際に眼球運動を記録したデータを電気眼振図(ENG)と呼ぶ.このENGの利点は以下の3点である.①眼振を含めた各種の眼球運動の記録を残すことができる,②眼振を定量的に解析できる,③閉眼や暗所開眼状態の眼球運動の記録ができる.一方,ENGの欠点は,水平方向と垂直方向の眼球運動の記録は可能であるが,回旋性の眼球運動の記録ができないことである.ENGを用いて,①自発眼振,②注視眼振,③滑動性眼球運動,④衝動性眼球運動,⑤視運動性眼振,⑥温度刺激眼振の記録を主に行う.

参考文献

1) 日本めまい平衡医学会(編):「イラスト」めまいの検査(改定第2版),診断と治療社,pp40-55,2009
2) 伊藤彰紀:電気眼振図(ENG)の検査法と診断的意義について.Equilibrium Res 69:401-411,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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