文献詳細
文献概要
シリーズ-標準化の国際動向,日本の動き・6
JSCCの動向
著者: 桑克彦1
所属機関: 1産業技術総合研究所計測標準研究部門
ページ範囲:P.671 - P.676
文献購入ページに移動1.はじめに
臨床化学分析に関する標準化の作業は,1957年から活動を開始した臨床化学分析談話会の中の夏期セミナーの場で行われたことがスタートになった.すなわち,1977年に開催された第4回夏期セミナーで,トランスアミナーゼ活性の測定について本格的な議論と検討が行われたことに端を発する.その後,標準化の活動組織は,1981年に分析部会として日本臨床化学研究会とともに日本臨床化学会は大同合併し,新しい日本臨床化学会(Japan Society of Clinical Chemistry;JSCC)の専門委員会へとバトンタッチされて今日にきている1).
現在,JSCCは2009年から一般社団法人として代表理事のもとに,理事会,監事,年次学術集会,社員総会(評議員会)を連ね,この理事会の中に理事・常務理事,支部長,常置委員会を置いて学術活動を行っている1).
臨床化学分析の標準化に関しては,常置委員会の中の国際交流委員会と学術連絡委員会が担当している.なかでも国内での標準化作業は,すべて学術連絡委員会の中に置かれた現在12ある専門委員会が担当している(図).
当初の標準化作業テーマは,各専門委員会が決定していたが,1991年発行の文書からプロジェクト方式とし,学術連絡委員会での審議と理事会での決定を経る形式となった.
本稿では,主として各種の専門委員会での作業内容についてまとめた.
臨床化学分析に関する標準化の作業は,1957年から活動を開始した臨床化学分析談話会の中の夏期セミナーの場で行われたことがスタートになった.すなわち,1977年に開催された第4回夏期セミナーで,トランスアミナーゼ活性の測定について本格的な議論と検討が行われたことに端を発する.その後,標準化の活動組織は,1981年に分析部会として日本臨床化学研究会とともに日本臨床化学会は大同合併し,新しい日本臨床化学会(Japan Society of Clinical Chemistry;JSCC)の専門委員会へとバトンタッチされて今日にきている1).
現在,JSCCは2009年から一般社団法人として代表理事のもとに,理事会,監事,年次学術集会,社員総会(評議員会)を連ね,この理事会の中に理事・常務理事,支部長,常置委員会を置いて学術活動を行っている1).
臨床化学分析の標準化に関しては,常置委員会の中の国際交流委員会と学術連絡委員会が担当している.なかでも国内での標準化作業は,すべて学術連絡委員会の中に置かれた現在12ある専門委員会が担当している(図).
当初の標準化作業テーマは,各専門委員会が決定していたが,1991年発行の文書からプロジェクト方式とし,学術連絡委員会での審議と理事会での決定を経る形式となった.
本稿では,主として各種の専門委員会での作業内容についてまとめた.
参考文献
1) 日本臨床化学会50周年記念誌「次の50年の頂を目指して」,日本臨床化学会,2011年
2) 日本臨床化学会:勧告法総集編2004年版.臨床化学 33:1a-406a,2004
3) 市原清志,桑克彦:AACC/NIST Harmonization Forum:標準化未対応検査に関する国際協議と日本の対応.臨床化学 40:259-264,2011
掲載誌情報