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文献詳細

雑誌文献

臨床検査56巻9号

2012年09月発行

文献概要

今月の主題 間質性肺炎と臨床検査 各論

外科的肺生検

著者: 友安浩1 山中澄隆1

所属機関: 1大森赤十字病院呼吸器外科

ページ範囲:P.968 - P.971

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外科的肺生検には開胸術によるものとビデオ補助下胸腔鏡によるものと2つの方法がある.現在では後者による方法が多く,強固な癒着のある症例で稀に前者が行われる.生検前にHRCTにて生検部位を決定し,病変の明らかな部位とまだ病変のはっきりしない部位の少なくとも2か所を部分切除する.検体を処理する際にはステイプルを切り取りホルマリンを注入し,1日固定したのちパラフィン切片とする.この後,HE染色などを行い鏡検し,各種の間質性肺炎と診断する.気管支鏡下肺生検に比べて病理組織診断に必要な検体がこの方法で得られる.

参考文献

1) 正木幹雄,堀米寛,山中晃,他:開胸肺生検―open lung biopsy―特に肺胞蛋白症3例の所見について.日本臨床 27:2676-2683,1969
2) 武野良仁:自然気胸.medicina 11:1236-1237,1974
3) 岡輝明:間質性肺炎を究める(滝澤始編),メジカルビュー,pp53-69,2012
4) 杉山幸比古,本間栄:外科的肺生検(Surgical lung biopsy).特発性間質性肺炎診断と治療の手引き,改訂第2版(日本呼吸器学会びまん性肺疾患診断・治療ガイドライン作成委員会),南江堂,pp17-18,2011
5) 谷村繁雄,友安浩,伴場次郎,他:特発性間質性肺炎に合併した肺癌に対する手術の検討.日本胸部臨床 51:208-213,1992
6) 宮本英,浜川博司,今井幸弘,他:間質性肺炎に対する肺生検術後の急性増悪.日本呼吸器外科学会雑誌 26:102,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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